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EMI フィードスルーフィルター

ノイズ対策が求められる電源ラインや信号ラインでは、基板上の一般的なコンデンサだけでは十分に抑制しきれないケースがあります。筐体の貫通部や入出力部で高周波ノイズを効率よく逃がしたい場面で有効なのが、EMI フィードスルーフィルターです。

このカテゴリでは、装置のEMI対策に用いられるフィードスルー型コンデンサや三端子フィルターを中心に、実装形状や用途の違いを踏まえて選定しやすいように製品を整理しています。電子機器、産業機器、通信機器など、ノイズの侵入・放射を抑えたい設計で比較検討しやすいラインアップです。

EMI対策に用いられるフィードスルーフィルターのイメージ

フィードスルーフィルターが使われる理由

フィードスルーフィルターは、導体がシールド面や筐体を貫通するポイントでノイズを低減しやすい構造を持つ部品です。高周波成分をグラウンド側へバイパスし、不要な伝導ノイズの通過を抑えることで、システム全体のEMI抑制に役立ちます。

特に、外部ケーブルから侵入するノイズや、機器内部から外部へ漏れるノイズが課題になる設計で採用されます。電源入力部、I/Oライン、制御信号ラインなど、ノイズ源と被影響部が近接する場所で効果を発揮しやすいのが特長です。

主な製品タイプとカテゴリ内の見どころ

本カテゴリには、フィードスルーコンデンサに加え、三端子フィルターや電源ライン向けのフィルター製品が含まれます。単純な部品点数の比較ではなく、どのラインで、どの周波数帯のノイズに対応したいかという観点で見ることが重要です。

たとえば、Murata DSN6NC51H470Q55B FEED THROUGH CAPACITOR や KEMET AFCL060247DJT2T Capacitor Feed Through は、フィードスルー型部品の代表例として確認しやすい製品です。また、TDK YFF31PC1C224M Three terminal filter や TDK YFF31PC1C104M Three terminal filter のような三端子フィルターは、実装性とノイズ低減の両立を検討する際の候補になります。

選定時に確認したいポイント

EMI フィードスルーフィルターを選ぶ際は、まず使用するラインが電源系か信号系かを整理すると比較しやすくなります。あわせて、定格電圧、静電容量、実装サイズ、許容温度範囲、取り付け方法など、回路条件と機構条件の両方を確認することが大切です。

たとえば小型実装を重視する場合は、KYOCERA AVX W3H15C4738AT1F Capacitor Feed Through や KYOCERA AVX W3H15C1038AT1F Capacitor Feed Through のようなコンパクトな部品が候補になります。一方で、ライン条件や筐体構造によっては、ねじ止めタイプやより高電流向けの製品が適する場合もあり、TDK B85121A2104A750 Power Line Filter のような電源ライン用製品との違いも見ておくと選定の精度が上がります。

メーカーごとの比較視点

ラインアップを見ると、MurataTDKKYOCERA AVX、KEMET など、EMI対策部品で実績のあるメーカーの製品が中心です。メーカーごとに得意とする形状やシリーズの傾向が異なるため、既存設計との互換性や実装実績も含めて比較すると判断しやすくなります。

たとえば Murata NFM40R11C471T1 Capacitor Feed Through、Murata NFM39R02C101T1M00 Capacitor Feed Through、Murata NFM2012P13C104RT1M00 Capacitor Feed Through は、同じフィードスルー系でもサイズ感や容量帯の比較材料になります。TDKやKYOCERA AVXの製品とあわせて見比べることで、回路条件と基板制約の両面から候補を絞り込みやすくなります。

ほかのEMI対策部品とどう使い分けるか

フィードスルーフィルターは単独で使われるだけでなく、装置全体のノイズ対策の一部として組み合わせて使われることが一般的です。ライン経路のノイズ低減に加え、筐体の開口部や接触面のシールド対策も必要な場合があります。

そのため、用途によってはコモンモードフィルター / チョークEMI ガスケット、シート、吸収体およびシールドとあわせて検討するのが有効です。伝導ノイズ対策とシールド対策を切り分けて考えることで、過不足の少ない構成を組みやすくなります。

用途別に見た検討の進め方

産業機器では、制御盤内の電源ライン、センサ配線、通信インターフェース周辺でノイズ対策が求められることがあります。通信・高周波用途では、微小なノイズでも信号品質に影響しやすいため、部品単体の特性だけでなく、実装位置やグラウンド設計との整合も重要です。

また、EMC評価の前後で対策部品を追加する場合は、単に容量値を大きくするのではなく、ノイズの流れ道を意識して選ぶことがポイントです。筐体貫通部に近い位置でフィードスルー型を使うことで、不要輻射や外来ノイズの影響低減を狙いやすくなります。

製品比較時のチェックポイント

候補を絞る際は、部品名だけで判断するのではなく、実装方法と使用条件を合わせて確認すると失敗を減らせます。小型SMDタイプ、三端子タイプ、電源ライン向けのねじ固定タイプでは、用途も取り付け条件も大きく異なります。

  • 対象が電源ラインか信号ラインか
  • 必要な定格電圧と容量帯
  • 基板実装かパネル・筐体取り付けか
  • 使用温度範囲や実装スペースに無理がないか
  • 他のEMI対策部品との役割分担が明確か

こうした条件を整理しておくと、試作段階でも量産段階でも部品選定を進めやすくなります。シリーズ間の違いが見えにくい場合でも、用途ベースで比較することで、より実務的な選び方がしやすくなります。

まとめ

EMI フィードスルーフィルターは、機器の入出力部や筐体貫通部でノイズを抑えたい設計に適した重要部品です。単なるコンデンサとしてではなく、ノイズ経路の制御という視点で選ぶことで、EMI対策の効果を高めやすくなります。

本カテゴリでは、Murata、TDK、KYOCERA AVX、KEMET などの代表的な製品を比較しながら、実装条件や用途に合った候補を検討できます。電源系・信号系・筐体設計との関係を踏まえて、必要な性能と実装性のバランスが取れた製品選定にお役立てください。

























































































































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