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ワイヤレス充電IC

ケーブルを挿さずに電力を供給できる仕組みは、民生機器だけでなく、組み込み機器や産業用途の小型機器でも採用が広がっています。設計段階では、充電効率、実装スペース、送受電の構成、熱設計、周辺電源との整合性まで含めて検討する必要があり、その中核を担うのがワイヤレス充電ICです。

このカテゴリでは、送電側・受電側・Tx/Rx両対応といった構成の違いを踏まえながら、機器設計に必要なワイヤレス電力伝送向けICを選定できます。携帯機器、ウェアラブル、充電クレードル、アクセサリ機器など、非接触給電を前提とした製品開発で比較しやすいラインアップです。

ワイヤレス充電回路向けICのイメージ

ワイヤレス充電ICが使われる場面

ワイヤレス給電は、コネクタ摩耗の低減、防塵・防滴設計との両立、着脱性の向上といった点で有効です。特に、小型機器や頻繁に充電を行う製品では、機械接点を減らせることが設計上のメリットになります。

また、単に電力を渡すだけでなく、送電側と受電側の制御、充電状態の最適化、異物検出や電力制御などを含むシステムとして考えることが重要です。そのため、ワイヤレス充電ICの選定では、単体性能だけでなく、周辺回路や電源系との組み合わせも確認する必要があります。

送電側・受電側・両対応の違い

選定時にまず整理したいのが、トランスミッタ(送電側)レシーバー(受電側)、あるいは双方向に対応する構成かどうかです。充電パッドやドックを設計する場合は送電側、機器本体へ電力を取り込む場合は受電側のICが中心になります。

たとえば、Renesas Electronics P9242-R3NDGI8 はワイヤレスパワートランスミッタ、Renesas Electronics DA2223-00VZ2 や ROHM Semiconductor BD57016GWL-E2 は受電側の例として理解しやすい製品です。さらに、NXP MWCT1015SFVLLPR や Renesas Electronics P9415-0AWQI8 のように、用途によっては受信機能と送信機能の両方を視野に入れた構成も検討対象になります。

電源入力段の設計も合わせて見直す場合は、前段のAC/DCコンバーターや、後段の安定化に関わるLDO電圧レギュレーターとの関係も確認しておくと、システム全体の見通しが立てやすくなります。

カテゴリ内で注目されるメーカーと製品例

この分野では、STMicroelectronicsRenesas Electronics、NXP、ROHM Semiconductor などが代表的です。メーカーごとに、Qi系の一般的な用途に適した構成、マルチモード対応、小型パッケージ重視など、設計思想に違いがあります。

製品例としては、STMicroelectronics STWLC33JRF、STWLC30JRF、STWLC33JR などがあり、受電やマルチモード構成を検討する際の比較対象になります。Renesas Electronicsでは P9225-RAHGI8、P9243-GBNDGI8、P9415-0AWQI8 など、用途や出力レンジの異なる候補があり、NXP MWCT2016SHT0VPAR / MWCT2016SHT0VPA は送電側中心の設計を考える場面で参考になります。

重要なのは、メーカー名や型番だけで選ばず、必要な役割に対して適切なICを絞り込むことです。実装制約が厳しい機器ではパッケージサイズ、温度条件が厳しい環境では動作範囲、双方向運用ではモード構成の確認が優先されます。

選定時に確認したいポイント

電力レベルは最初に見るべき要素です。低消費電力のアクセサリ向けと、より高い充電能力を求める機器向けでは、求められる送受電能力が変わります。たとえば、5Wアプリケーション向けとして位置づけられる Renesas Electronics P9225-RAHGI8 や、30Wクラスの受電を視野に入れた P9415-0AWQI8 では、適した用途が大きく異なります。

次に重要なのが実装条件です。WLCSP、LQFP、VFQFPN、UCSP などのパッケージは、基板面積、放熱、実装工程に直結します。小型化を優先するのか、量産時の扱いやすさを優先するのかによって、同じカテゴリ内でも最適な候補は変わります。

さらに、入力電圧条件や周辺のスイッチング制御も確認が必要です。電力段の駆動設計まで含めて見直す場合は、関連するゲートドライバーカテゴリもあわせて参照すると、周辺回路の整理に役立ちます。

用途別に見た選び方の考え方

スマートフォン周辺機器や一般的な充電パッドでは、Qiベースの送受電構成を前提に、標準的な電力レベルと実装性のバランスが重視されます。一方、ウェアラブルや超小型機器では、基板面積や筐体制約から、より小さな受電ICや省スペース実装が優先される傾向があります。

また、アクセサリ機器同士で電力融通を行うような設計では、受電専用ではなくTx/Rx対応のICが候補に入ります。たとえば STMicroelectronics STWLC33JR や Renesas Electronics P9415-0AWQI8 のような製品は、単純な受電のみではない構成を検討する際に比較しやすい存在です。

送電側を開発する場合は、一次側電源の安定化や制御方式の検討も重要です。回路全体の低ノイズ化や電圧精度を重視するなら、周辺のLDO電圧コントローラーの選定もあわせて進めると、後工程での設計修正を減らしやすくなります。

ワイヤレス給電回路を比較するときの実務的な視点

実務では、IC単体の仕様比較だけでなく、コイル、整流、保護、電源管理、熱対策まで含めたシステム設計で評価することが欠かせません。特にワイヤレス給電はレイアウトや周辺部品の影響を受けやすく、同じ電力クラスでも基板構成によって結果が変わることがあります。

そのため、カテゴリページでは用途に近い役割の製品から候補を絞り込み、送電用か受電用か、必要な電力帯はどこか、双方向運用が必要かを順番に整理すると選びやすくなります。代表的な製品例を起点に比較することで、用途に対して過不足のない構成を見つけやすくなります。

まとめ

ワイヤレス充電ICは、非接触給電を成立させるための中核部品であり、送電・受電・双方向対応のどれが必要かによって選ぶべき製品が変わります。さらに、電力レベル、パッケージ、温度条件、周辺電源との接続まで視野に入れることで、実装しやすく安定した設計につながります。

このカテゴリでは、STMicroelectronics、Renesas Electronics、NXP、ROHM Semiconductor などの主要製品を比較しながら、用途に合う候補を絞り込めます。充電パッド側の設計から機器本体側の受電回路まで、必要な役割を整理しながら選定を進めてみてください。

























































































































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