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セキュリティIC / 認証IC

機器の信頼性やデータ保護が重視される現在、ハードウェアレベルで安全性を支える部品の重要性はますます高まっています。産業機器、組込み機器、IoT端末、制御システムでは、単に処理性能を確保するだけでなく、認証、鍵管理、改ざん対策、デバイス識別といった機能をどのように実装するかが設計品質を左右します。

セキュリティIC / 認証ICは、こうした要求に対応するための半導体カテゴリです。ソフトウェアだけでは補いにくい保護機能をハードウェア側で担い、装置の起動信頼性、通信の安全性、保存データの保護に関わる設計で広く活用されています。

セキュリティ機能を担うICと認証用途向け半導体のイメージ

セキュリティIC / 認証ICが使われる場面

このカテゴリの部品は、機器が「正しい装置であること」を確認したい場面や、外部からの不正アクセスを抑えたい場面で選定されます。たとえば、組込み機器の安全な起動、ネットワーク接続機器の証明書管理、産業装置内の機密パラメータ保護、保守用インターフェースのアクセス制御などが代表的です。

特にB2B用途では、製品単体の性能だけでなく、システム全体の保守性や長期運用も重視されます。そのため、セキュアエレメント、TPM、セキュアメモリ、特殊マイクロコントローラのように、役割の異なるデバイスを設計要件に合わせて使い分けることが重要です。

代表的なデバイスタイプと役割

セキュリティ関連のICといっても、用途は一様ではありません。TPMは信頼の起点として利用されることが多く、鍵の保管や認証基盤の一部として組み込まれます。一方で、セキュリティ機能を備えたEEPROMは、認証情報や機器固有データの保持といった用途で検討しやすい選択肢です。

また、特殊マイクロコントローラは、通常の制御処理に加えてセキュリティ機能を重視した設計で採用されるケースがあります。周辺回路、通信方式、ソフトウェア構成との整合を見ながら、必要な保護レベルと実装のしやすさを両立させる視点が求められます。関連する記憶素子も含めて検討したい場合は、メモリーICのカテゴリもあわせて確認すると、構成全体を把握しやすくなります。

掲載製品から見る構成のイメージ

具体例として、InfineonのSLB9670VQ12FW643XUMA2やSLB9665XQ20FW562XUMA1、SLB9665TT20FW562XUMA2は、トラステッドプラットフォームモジュールとしてセキュアな認証基盤の構築を考える際に参考になる製品です。インターフェースやパッケージ条件が異なるため、基板設計や接続方式に応じた比較がしやすいラインアップといえます。

一方、MicrochipのAT88SC6416C-MJ、AT88SC25616C-MJ、AT88SC0104CA-MJのようなシリアル2線式EEPROMは、認証情報や設定データの保持を伴う設計で検討しやすい製品群です。さらに、Infineon SLJ52ACA150A1VQFN32XUMA1 Optiga Trust CC EAL5+ 高認証付き完全プログラム可能セキュリティチップのように、より高認証を意識したアプローチに適したデバイスもあります。

メーカーごとの検討ポイント

選定時には、製品単体だけでなくメーカーの供給レンジや周辺ソリューションも確認しておくと、後工程での負担を減らせます。たとえば、InfineonはTPMやセキュリティチップの文脈で検討しやすく、組込み機器の信頼性向上を重視する案件で比較対象になりやすいメーカーです。

また、Microchipはセキュリティ機能を意識したEEPROMやTPM関連製品が含まれており、既存のマイコン設計との親和性を見ながら候補化しやすい特徴があります。加えて、特殊マイクロコントローラを含む選択肢としては、Microchip Technology MEC1701H-C1-SZ-TRやInfineon OC2321VQFN8XTMA1 Special Microcontrollersなども、要件次第で検討対象になります。

選定時に確認したい実務ポイント

実際の調達や設計では、まずインターフェース、電源条件、温度範囲、実装パッケージを確認することが基本です。セキュリティ機能が要件を満たしていても、既存基板やホスト側インターフェースと合わなければ実装負荷が高くなるため、初期段階で接続条件を整理しておくことが重要です。

次に、どこまでをハードウェアに任せ、どこからをホストMCUやSoCで担うのかを明確にすると、過不足のない選定につながります。セキュリティ関連の実装は、単体ICだけで完結するものではなく、ファームウェア、鍵運用、証明書管理、製造時の書き込み工程まで含めて考える必要があります。より幅広い専用機能デバイスも比較したい場合は、特殊ICのカテゴリも参考になります。

組込みシステム全体で考える重要性

セキュリティIC / 認証ICは、単なる補助部品ではなく、システムの信頼性を支える構成要素です。とくにネットワーク接続を持つ装置や、フィールドで長期間稼働する機器では、後付けの対策よりも設計初期からセキュリティ部品を組み込んだほうが、運用面でのリスク低減につながります。

ホスト側の処理基盤と合わせて検討するなら、組込みコンピュータ関連の製品群もあわせて見ることで、機器全体のアーキテクチャを整理しやすくなります。認証、保存、制御を分けて考えるのではなく、システムとして整合した構成に落とし込むことが大切です。

用途に合ったセキュリティ実装を選ぶために

同じセキュリティ用途でも、必要になる機能は装置によって異なります。起動時の真正性確認を重視するのか、認証情報の保護を優先するのか、あるいは量産時の個体識別を重視するのかによって、適したデバイスは変わります。カテゴリ全体を見比べることで、単なる型番比較では見えにくい選定の方向性をつかみやすくなります。

このカテゴリでは、TPM、セキュリティチップ、特殊マイクロコントローラ、認証用途に関連するEEPROMなど、実務に結びつく製品を横断して検討できます。設計条件、実装性、必要な保護レベルを整理しながら、自社の機器やシステムに適した構成を選定する際の起点としてご活用ください。

























































































































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